【シートで実践 ゼロから取り組む人事考課】第6回 組織目標を浸透させる 背景伝えて理解促す 4つの視点で整理・説明/金津 健治
2015.02.16
【労働新聞】
上司8割も部下は半々
(1)「説明したはず」なのに伝わっていない組織目標
ある企業で、年度の部門目標が浸透しているかどうか、全社員へアンケートで尋ねることになった。「組織目標をきちんと伝えているか?」との問いに、〝イエス〟と回答した管理職層の割合は80%を超えた。一方、その部下に対して「組織目標をきちんと伝えてもらっているか?」と尋ねると、〝イエス〟と〝ノー〟の半々に割れた。
このギャップについて、さらに職場へヒアリングしてみると、ある製造部門の課長からは「ちゃんと説明した」という回答があったものの、その課長の部下からは以下のような反論があったという。
「毎年繰り返し設定されるクレーム低減の目標の設定背景について、課長に『去年とどう違うのか?』と尋ねたら、『年度方針書を説明しただろ?ブレークダウンしろよ』の一言だけで、背景の説明はしてくれませんでした。納得なんかできませんよ」。…
筆者:産業能率大学経営管理研究所マネジメント研究センター 主席研究員 金津 健治
この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
平成27年2月16日第3005号13面 掲載