【ぶれい考】健全な単発バイト市場を/鎌田 耕一

2024.09.05 【労働新聞】
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 企業や店舗などで数時間単位の単発の仕事をするスポットワーク(単発バイトとも呼ばれる)が近年注目を集めている。仲介事業各社の登録者数(単純合計)は現時点で2300万人と言われる。学生や主婦だけではなく、副業をしたい会社員、シニア層の利用も増えているようだ。

 スポットワークが急速に拡大した背景には、恒常的な人手不足と働き方の多様化がある。忙しいときに必要な労働力を確保したい求人企業と、スキマ時間だけ働きたい人の両方の需要を満たしている。働き手にとって、仲介事業者のサイトで気に入った就労先があれば面接や履歴書なしですぐに働けて、その日のうちに給料を受け取ることができる即時性も魅力である。

 フードデリバリーなどのギグワークも…

筆者:東洋大学 名誉教授 鎌田 耕一

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令和6年9月9日第3464号5面 掲載
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