【人事学望見】第1027回 くすぶる名ばかり管理職問題 不払い残業代に加え長時間労働
2015.10.26
【労働新聞】
名ばかり管理職とは、従業員に呼称上「店長」などの肩書を与えることで、労働基準法上で労働時間管理の規制外となる管理監督者を装い、彼らを残業手当の支払い対象から除外するという企業の意図から生じる実態のない管理職をいう(八代充史慶応大学教授)。
マック事件で知名度上昇
「どこの会社でもみられることだが、知名度が極めて高かったため、日本マクドナルド事件が代表判例になってしまった。当該企業には気の毒な面もあるが、どういう結果になったか振り返ってみよう。あれだけ騒がれても、名ばかり管理職は存在し、未払い残業代の請求事件が後を絶たないからね」
岡本人事課長が、恒例の労働法セミナーで外食チェーン店だけの問題ではないのだが、と断りながら解説に入った。…
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平成27年10月26日第3038号12面 掲載