【人的資本経営期のHR用語集】第98回 自己啓発 学び続ける環境を 金銭面の支援に加え/木谷 宏
2024.09.19
【労働新聞】
企業の8割以上で実施
自己啓発は、“労働者が職業生活を継続するために行う、職業に関する能力を自発的に開発し、向上させるための活動(職業に関係ない趣味、娯楽、スポーツ健康増進等のためのものは含まない)”と定義される。厚労省の令和5年度「能力開発基本調査」によると、“(計画的な)OJTを実施した”企業は60.6%、“Off-JTを実施した”は72.6%、“自己啓発に対する支援を行っている”は81.0%であり、最も実施されている能力開発施策が自己啓発である事実に驚く。
ただし、自己啓発はOJTやOff-JTと同列では比較できないという指摘もある。職場のなかで行うか、外で行うかという“場所”に基づく区分がOJTとOff-JTの違いであるが、どちらも会社の意志と指示で行われ、主体は会社である。一方で…
筆者:県立広島大学大学院 経営管理研究科 教授 木谷 宏
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令和6年9月23日第3466号12面 掲載