【イラストで学ぶ身近なリスクと対策】第55回 玉掛け不良による災害
2024.09.26
【安全スタッフ】
1.はじめに
10月は神無月、初秋の侯・秋冷の侯、紅葉の美しい季節となりました。10月1日~7日は全国労働衛生週間(昭和25年から実施)。当週間は、「事業場における自主的労働衛生管理活動を通じて労働者の健康の保持増進と快適な職場環境の形成に寄与することを目的」として展開しています。
2.玉掛け作業の基本
(1)「クレーンによる玉掛け作業の基本(3・3・3運動)」=①つり荷をゆっくり30cm程度地切り〔地切りよし〕、②一旦停止しつり荷の安定確認〔3秒〕、③玉掛け者は3m以上離れる〔退避よし!〕、なお、つり荷の誘導は、介添えロープ(案内ロープ)で行う。
(2)「玉掛けワイヤロープ等の用具に異常がないか」を作業開始前に点検〔クレーン則第220条〕。
(3)つり角度は「60~90度程度が原則!」。
(4)クレーンのフック上面および側面において玉掛けワイヤロープが重ならないようにする。
(5)クレーンでつり荷中は、…
執筆:中野労働安全コンサルタント事務所 所長 中災防安全衛生エキスパート 中野 洋一
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2024年10月1日第2459号 掲載