【安全衛生眺めてみれば】第19回 冷凍庫視察で怪我の功名
2024.09.26
【安全スタッフ】
大きな冷凍庫の押し開き戸には、特有の危険があります。実は私もその危険を、体験しました。先年、ある企業の工場の安全パトで冷凍庫に入りました。しばらく内部の整理整頓状況を見聞きして、いざ出ようと私が内側から扉を押しました。しかし、少しも動きません。マイナス20℃以下という冷凍庫の中なので、しばらくすると凍えて死にそうな気がします。同行していただいた工場の方々も大いに慌てて、数人がかりで押し開けようとします。しかし、ビクともしないのです。仕方なく、携帯電話で外部の担当者に開け方を教わりました。
冷凍庫にはこうした場合に備えて小さな窓があり、空けると、外部の空気が入って扉が難なく空けられるような仕組みになっているというのです。小窓を開けると空気がどっと入ってきて、…
執筆:一般社団法人 労務安全監査センター 代表理事 東内 一明
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2024年10月1日第2459号 掲載