【ぶれい考】シニアの知見を競争力に/大下 英和
2024.10.03
【労働新聞】
高齢化の進展に伴い、働くシニアの数は増えている。総務省労働力調査では、2023年のシニア人材(60歳以上)の就業者数は1468万人、就業者全体に占める割合は21.8%と過去最高となった。深刻な人手不足に苦しむ中小企業にとっても、シニア人材のさらなる活躍推進は欠かせない。
今年7月に当所が全国の中小企業を対象に実施した調査では、定年年齢が60歳を超える企業が半数以上(52.2%)だった。定年後の継続雇用についても、年齢の「上限はない」(32.0%)を含め、65歳を超える企業が約6割(63.2%)に達し、年齢にこだわらない雇用を行っている実態がうかがえる。
外部からのシニア人材受入れに対する関心も高い。4社に1社(25.5%)が既に…
筆者:日本商工会議所 産業政策第二部 部長 大下 英和
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令和6年10月7日第3467号5面 掲載