【職場でそのまま使えるチェックリスト―抜け漏れ防ぐ基本モデル―】第34回 シャー(せん断機) 危険限界に入らない措置を
2024.10.10
【安全スタッフ】
シャーは、隙間を少なく接した2つの鋭利で長い刃物により材料の金属板や紙を切断するもので、せん断荷重を低減するためシャー角を設けています。せん断とは製品や部品を製作する際に「切る」という基本的な方法で、金属シャーは、金属製品加工工場などで金属板の切断機として広く使用されており、紙を切断するシャー(紙断裁機)は、斜めに下降する鋭利な刃により薄紙から厚紙まで切断するもので紙加工工場で使用され、また、樹脂板を切断するためにも使われます。
金属製品加工工場などでは、メーカーから金属板シャーにより定尺に切断された鋼板をそのまま製品として完成するものもあれば、定尺せん断加工されたものを自社で、さらに小さく必要な寸法に切断し、その後の工程のプレスせん断で穴の打ち抜きや切り込みなどを行い最終製品にするものもあります。
シャーはプレス加工用材料作りが中心となるため、プレス工場での設置台数は少なく、シャー専門工場に多くが設置されています。作業中に作業者の身体の一部が…
執筆:中山社会保険労務士事務所 中山 貞男
この記事の全文は、安全スタッフの定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
2024年10月15日第2460号 掲載