【これで解決!シゴトとココロの問題】第43回 休日もチャットで業務指示? ★労働新聞社Webサイトで配信中★
日々の業務に忙しく、管理的立場にいても、心の健康問題に目を向ける余裕がなくなりがちだ。弊社ではWebサイトで「これで解決! シゴトとココロの問題」という番組を配信し、よりシンプルな語り口で具体的なノウハウを示している。今回のテーマは「休日もチャットで業務指示?」。法政大学の廣川進教授(臨床心理士、公認心理師)は、原則勤務時間外の連絡は禁止にしたうえで、チャットツールのルールを明文化することが必要と指摘。部署ごとに話し合い、弾力的に運用する方法もありとした。
体調崩して休む者も
最近、マーケティングから広報に異動願いを出してきた20代の男性社員がいます。他にも異動願いを出す社員がいたため、事情を聞いたところ、マーケティング部門のリーダーがチャットアプリで休日を問わず多数の業務指示を行っていることが分かりました。土日の2日間だけで16通のメッセージを送信した例も確認しました。産業医によると、部員の中には体調を崩して休んでいる者もいます。どのような対応が必要でしょうか…。 |
伊藤 さゆり(以下、伊藤) さあ、廣川先生。こちらの事例はいかがでしょうか。
廣川 進(以下、廣川) これはちょっと身につまされますね。私も仕事柄があまり土日と平日の区別がないので、アイデアなどを思いつくと、忘れないうちに送っておこうと、夜でもメッセージを送ることがままあります。企業内の情報共有でチャットアプリを使う例は多いですし、こういったトラブルは割と起きていると思います。
伊藤 やっぱり便利なツールですからね。…
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