【ぶれい考】人生100年時代の生き方/内藤 靖博

2024.10.17 【労働新聞】
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 今年2月に父が亡くなった。享年85歳。癌で先は長くないと言われてから5年ほどが経ち、正月に帰省した際も変わらず元気そうだったが、入院したと連絡があってからほんの数日で逝ってしまった。コロナ禍で低下した日本人の平均寿命は未だ元には戻っていないものの、男性は約81歳と世界トップレベル。それに比べれば、十分生きたといえるのだろう。

 単身赴任が多く、一緒に暮らした小さい頃の記憶は少ないが、社交的で多趣味だったと思う。いつの間にか家からなくなってしまったが、よくギターを弾いていたのを覚えている。年代的にローリング・ストーンズやビートルズの影響で始めたのかもしれない。当時の流行りだったのか、一眼レフや大型ラジカセ、オープンリール式録画再生機も持っていた。動物が好きで一時期は子犬を飼っていたが、私がいじめるからやむなく手放したと後で聞いた。海釣りも好きで、浜や堤防からの投げ釣り、カニ獲りなどに連れて行ってもらったが、会社の同僚とも早朝からよく船釣りに出かけていた。会社に請われて再雇用で70歳まで働き、…

筆者:連合 副事務局長 内藤 靖博

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令和6年10月21日第3469号5面 掲載
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