【人的資本経営期のHR用語集】第101回 企業内大学 受動的学習に非ず 自ら“必要な能力”選ぶ/木谷 宏
2024.10.17
【労働新聞】
ニーズ踏まえ講座編成
企業内大学(コーポレートユニバーシティ)とは、企業が社内に設置する人材育成プラットフォームであり、大学のように複数のコース、プログラム、カリキュラムを備える。大手自動車メーカーには技術者育成を目的とした文科省認可大学を開設している企業もあるが、一般的には社員を対象とするバーチャルな教育体系全体を意味する。
従来の研修やトレーニングとの違いは、その目的、内容、講師にある。通常の研修は、新人研修、カスハラ対策講座、DX関連プログラムといった日常的な知識・スキルの習得を目的とする戦術的なコンテンツが中心である。企業内大学はこれらに加えて会社の理念や目標と直結した戦略的な講座を多数取り揃え、…
筆者:県立広島大学大学院 経営管理研究科 教授 木谷 宏
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令和6年10月21日第3469号12面 掲載