【イラストで学ぶ身近なリスクと対策】第56回 クマ・イノシシによる災害
2024.10.29
【安全スタッフ】
1.はじめに
「11月は霜月・7日は立冬」、晩秋の候・立冬の候、朝夕はめっきり寒くなってまいりました。近年、北海道から西日本まで、「クマ被害(クマに襲われてケガをするなど)」が拡大し、新聞・テレビで多数報道されています。今回は、「クマなどの野生動物による災害と対策」について執筆します。また「11月9日~15日は秋季全国火災予防運動」。これからは「暖房などで火を使うことが多い時節なので、戒めの期間」です。電気火災については、最終ページにまとめて記載いたしました。
2.クマによる人的被害など
哺乳類の生息地は、北海道と本州の間〔津軽海峡〕に「プラキストン線(津軽海峡を通る哺乳類などの動物相の分布境界線)」があり、大昔、大陸とつながっていた時期が違うため、住んでいる哺乳類が違います。北海道は、エゾヒグマ・エゾシカ・キタキツネなど。本州・四国・九州はニホンイノシシ・ニホンジカ・ニホンカモシカなどが生息しています。
北海道はヒグマ(イラスト1)、本州はツキノワグマ(イラスト2)〔東北が約6割(岩手県・秋田県で全体の約4割)〕。クマ科の哺乳類は、ツキノワグマ・ヒグマ・アメリカクロクマ・ホッキョクグマがいます。クマの仲間は、ホッキョクグマ以外は、主に植物を食べる雑食性。体つきはずんぐりしていて足が太く力持ち。…
執筆:中野労働安全コンサルタント事務所 所長 中災防安全衛生エキスパート 中野 洋一
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2024年11月1日第2461号 掲載