【人的資本経営期のHR用語集】第102回 ケイパビリティ 企業変革力をこそ 環境激変期の現代では/木谷 宏
2024.10.24
【労働新聞】
「個人の能力」は指さず
一般語に思える「ケイパビリティ」は、経営学において少し意味合いが異なる。Capabilityを辞書で調べると“能力・才能・機能・性能・技能・手腕”とあり、個人の能力を想像しがちである。しかしケイパビリティは経営者や社員の能力ではなく、“企業全体の組織力”あるいは“組織固有の強み”を意味する。
ちなみに他社に勝る取組みや優位性を「コアコンピタンス」と呼ぶが、これとも微妙にニュアンスが異なる。コアコンピタンスは組織において核(コア)となる特定の優位性(コンピタンス)であり、顧客に利益をもたらし、他社に模倣されにくく、複数の商品・サービスに応用できる個別の強みを指す。たとえば、…
筆者:県立広島大学大学院 経営管理研究科 教授 木谷 宏
この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
令和6年10月28日第3470号12面 掲載