【安全衛生眺めてみれば】第21回 災害は隅のほうで起きる
2024.10.29
【安全スタッフ】
私は労働行政で33年、退官後は民間でアドバイザーとして25年、実に58年にわたって、安全衛生関係の仕事に従事してきました。その間、無数といっていいほどの災害を自ら調査し、報告を受けたりしてきました。その経験から、2つのことを確信しています。1つ目は労働災害は、その職場の華やかなところ、日の当たる部署、生産性が良くて皆が羨ましく思っているようなところではほとんど起きないということです。人があまり行かないところ、薄暗いところ、目の届かない隅、汚くて目を背けたいところなど、人が嫌がるようなところで、ほとんどの災害が起きています。
死亡災害に限定すると、さらにその傾向が強くて、ほとんどが職場で最も汚いところで起きていました。私は安全パトロールをさせてもらう場合、…
執筆:一般社団法人 労務安全監査センター 代表理事 東内 一明
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2024年11月1日第2461号 掲載