【人的資本経営期のHR用語集】第104回 社内通貨 社員間で交歓促す 考え方は“贈与”に近い/木谷 宏

2024.11.07 【労働新聞】
  • list
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

書籍や菓子などと交換

 貨幣とは不思議な存在である。資本主義が成立する条件は、労働の商品化に加えて貨幣の妄信にあるといえる。貨幣の役割は、①交換の媒介、②価値の蓄蔵、③流動性の担保などとされるが、モノやサービスという主体は貨幣によって社会化される客体となり、同時に貨幣もモノやサービスによって社会化される。危なっかしい期待と信用に基づくこの循環が、未来に向かって無限に先送りされることが貨幣の姿に他ならない。

 貨幣の起源には、家畜・米・金など誰もが欲するモノとする「貨幣商品説」と共同体や国家による統制に基づくとする「貨幣法制説」があるが、どちらも不完全である。モノが人々の需要を超えて剰余生産された瞬間から、時間と空間を超えた価値交換の媒体として貨幣はさまざまな形で発生し、市場経済の拡大に伴って全員で共有された…

筆者:県立広島大学大学院 経営管理研究科 教授 木谷 宏

この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら

労働新聞電子版へログイン

労働新聞電子版は労働新聞購読者専用のサービスです。

詳しくは労働新聞・安全スタッフ電子版のご案内をご覧ください。

この連載を見る:
令和6年11月11日第3472号12面 掲載
  • 広告
  • 広告

あわせて読みたい

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。