【企業価値を守る就活ハラスメント防止への道】第7回 受けるダメージ 選考辞退につながる “ブラック企業”の烙印も/木村 節子
2024.11.14
【労働新聞】
4割が「印象悪化」
就活ハラスメントは、企業側が無自覚であっても、パワー差がある学生には大きなダメージとなることがある。就活ハラスメント検討会が昨年1月に行った調査では、就職活動で企業から不快な行為を受けたと答えた243人に、その後の「自身への影響」、「採った行動等」について答えてもらった。
学生には企業から受けた「不快な言動」について聞いているため、すべての行為が就活ハラスメントに該当するわけではない。しかし、それらの言動を受けた後に何らかの影響があった学生は、243人中187人、率にして77%であった。影響の種類別では、「不安や怒りを感じた」が最多で、38%だった。
ただし、このような一過性のものだけではなく、心身の健康、進路決定、大学生活そのものに大きな影響が出ている学生も相当数いた。不安や怒りの次に多かった回答をみると、…
筆者:就活ハラスメント検討会事務局/
㈱クオレ・シー・キューブ シニアコンサルタント 木村 節子
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令和6年11月18日第3473号10面 掲載