【イラストで学ぶ身近なリスクと対策】第57回 安全帯の不適切使用の災害
2024.11.26
【安全スタッフ】
1.はじめに
2024年は、年始早々に大地震・大事故が発生し、大多数の方々が「今年はどんな一年になるのか?」と不安を抱いたことと思います。これらの出来事があり、今年は、「例年になく早い一年」と感じました。12月1日~翌年1月15日は「年末年始無災害運動」、また、12月10日~翌年1月10日は「年末年始の輸送等に関する安全総点検」です。
2.安全ブロック・安全帯の不適正な使用による災害2事例
【事例1】〔2連はしご(以下、はしご)とリトラクタ式墜落阻止装置(通称:安全ブロック)の設置状況〕鉄骨支柱の昇降用として、はしご〔*1〕を設置角75度で設置(上部はベルト締め)。「★はしご最上部の踏桟〔*2〕に安全ブロックを取付け〔*3〕」。
〔災害発生〕作業者は、胴ベルトのランヤードのD環に安全ブロックのフックを掛けて昇っていた。その際、踏み外して落下したが、安全ブロックのロックがかからず、…
執筆:中野労働安全コンサルタント事務所 所長 中災防安全衛生エキスパート 中野 洋一
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2024年12月1日第2463号 掲載