【組織の内部成長を促す目標設定】第12回 2つの要因と内発的目標 仕事の満足が報酬に 自らより高い目標へ意欲/菊谷 寛之
2015.09.28
【労働新聞】
満足と不満の原因は別
前回はマズローの5つの欲求段階に基づいて、人々の目標への期待を高める誘因(インセンティブ)について整理した。
繰り返しになるが、④承認欲求や⑤自己実現欲求の充足を求める人たちは、外部環境よりも、仕事そのものの中に達成感や有能感などの満足を求めている。この段階になると、人は自身の成長と満足に動機付けられ、そのための機会と支援に恵まれることが、最大のインセンティブとなる。その可能性がある限り、人は成長と満足を自律的に追求し続けるのである。
いうまでもなく、仕事に満足を感じるか、不満を感じるかは、働く人々にとって生きがいやキャリアにかかわる大問題である。仕事に満足していれば、良い仕事を続けてキャリアを伸ばそうと、さらに意欲が高まるだろう。しかし不満が募れば、毎日の仕事が嫌になり、「やる気」をなくして会社を辞めてしまう可能性もある。我慢し続ければ、メンタルな障害をも招きかねない。…
筆者:㈱プライムコンサルタント 代表 菊谷 寛之
この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
平成27年9月28日第3034号13面 掲載