【人的資本経営期のHR用語集】第110回 抜擢人事 “驚き”を含む概念 年齢や性別の面で/木谷 宏

2024.12.19 【労働新聞】
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力量と期待による登用

 抜擢とは、“多くの人々のなかからとくに選び出してある仕事をさせること”を意味し、人事管理においては飛び級などによる登用を「抜擢人事」と呼ぶ。抜擢人事は、若手のA課長が10人抜きで部長に選ばれるといった個別の異動事例を指すことが多いが、「年功人事」の対義語として成果主義に基づく人事制度全体を表すこともある。

 洋の東西を問わず、古くから国や組織において抜擢人事が行われていたことは想像に難くない。年齢、勤続年数、経験、学歴、出自といったデモグラフィックな属性ではなく、現在の力量と将来の期待に基づく適材適所の人材登用が抜擢人事の特徴であり、次世代リーダーの育成、組織力の強化、グローバル化への対応などを目的として行われる。

 年功序列制度あるいは(年功的運用による)職能資格制度においては、…

筆者:県立広島大学大学院 経営管理研究科 教授 木谷 宏

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令和6年12月23日第3478号12面 掲載
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