わが家では、ご近所の氏神様に、今年一年の幸せを願って初詣をします。私自身はそんなに信仰心が篤いわけではないのですが、神社仏閣を訪れることが好きで、初詣だけでなく、旅行中も時間が許す限り、その地方の神社仏閣を訪れます。どこの神社仏閣であっても、美しい樹木、玉砂利、竹箒の跡が残る掃き清められた参道などが醸し出す、心に沁みる静謐（せいひつ）さ、神秘的な荘厳さを体験することができます。

　宮司さんのいない、いかにも村の鎮守様という趣の小さな神社であっても、それなりに美しく管理されています。このような誰もいない、小さな神社の木陰でしばらく休ませていただくと、本当に心が洗われ、大げさでなく、人生の疲れが癒されるような気がします。

　先年、父亡き後、…

執筆：一般社団法人 労務安全監査センター 代表理事　東内 一明