【イラストで学ぶ身近なリスクと対策】第58回 はしごの不適正使用の災害①
2024.12.26
【安全スタッフ】
1.はじめに
新春の侯、謹んで新年のご挨拶を申しあげます。新春とはいえ、これからしばらくは寒い日々が続きます。今回と次回のテーマは「はしごの不適正使用の災害」です。
2.はしごの適正な使い方
(a)はしごの設置角度は、水平で堅固な床面に75度程度で鉛直に設置
(b)はしごの上部を固定していない場合は、補助作業者が昇降面側で支える
(c)高さ2m以上への昇降は、あらかじめ堅固な物に安全ブロックなど〔*1〕を設置
(d)昇降者は保護帽を着用
(e)昇降者はハーネス〔*2〕を着用し、墜落阻止装置を使用しながら、両手・両足を使って1段ずつ昇降〔3点支持の動作〕
(f)滑りにくい履物を着用
(g)昇降に支障をきたすような荷物は背中にリュックで背負う
(h)重量物は堅固な工具袋などに収納し、小型のホイストでつり上げ・つり下ろし〔*3〕。
〔*1〕ハーネスの連結ベルトのD環を「安全ブロック・親綱式スライド」のフックに掛け、作業者の安全を確保。
〔*2〕筆者は高さ2m以上の高所作業では「ハーネス〔フォールアレスト用保護具〕を着用し使用」を推奨。
〔*3〕足場などの上部に「ベビーホイスト(100~200kg)」を設置し、工具袋などで揚げ卸ろし。…
執筆:中野労働安全コンサルタント事務所 所長 中災防安全衛生エキスパート 中野 洋一
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2025年1月1日第2465号 掲載