【社労士が教える労災認定の境界線】第372回 2年間上司から暴言受け適応障害に
2024.12.26
【安全スタッフ】
災害のあらまし
Aは、2年間にわたり特定の上司から暴言を受けたことによるストレスから休職を余儀なくされた。
精神的な苦痛を感じながらも出社を続けていたが、気分の落ち込みが大きく、食欲も減退、精神科を受診したところ「適応障害」と診断された。
判断
厚生労働省労働基準局長通達(基発0901第2号:令和5年9月1日)の別表1「業務による心理的負荷評価表」によるところに照らし、具体的出来事の22番目「上司等から、身体的攻撃、精神的攻撃等のパワーハラスメントを受けた」とする心理的負荷(ストレス)の強度を「中」とした判断により業務外となった。
解説
Aは3年2カ月の間、商品管理業務に従事。欠勤や遅刻はなく出勤状況は真面目であるが、…
執筆:一般社団法人SRアップ21 北海道会
サッポロ労務行政事務所 所長 和田 繁彦
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2025年1月1日第2465号 掲載