【令和7年 安全衛生行政の展望】新たに災害報告制度創設へ/安全衛生部長 井内 努
2025.01.10
【安全スタッフ】
謹んで新春のお慶びを申し上げます。令和7年の年頭に当たり、改めて日ごろの労働安全衛生行政へのご理解とご協力に感謝申し上げます。
わが国の労働災害の発生状況を見ると、死亡者数は長期的には減少傾向にあり、令和5年は755人と過去最少となったものの、令和6年11月の速報値をみると、前年同期比では死亡者数は増えており、いまだ多くの人命が失われています。また、休業4日以上の死傷者数は、令和5年は13万5371人と3年連続で増加しています。
また、近年の労働安全衛生を巡るさまざまな課題を踏まえ、昨年4月から、個人事業者などに対する安全衛生対策の推進、事業場のメンタルヘルス対策の推進、高年齢労働者の労働災害防止対策の推進などについて、労働政策審議会安全衛生分科会において議論をいただいてきました。
個人事業者などに対する安全衛生対策については、…
執筆:厚生労働省安全衛生部 安全衛生部長 井内 努
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2025年1月15日第2466号 掲載