【ぶれい考】最賃の想定労働者とは?/今野 浩一郎
2025.01.09
【労働新聞】
これから毎月1回、1年間にわたって、日頃気になっていることを自由に書かせていただく。今回は、今注目されている最低賃金について意見を述べたい。
最低賃金はすでに全国平均時給で1000円を超え、さらに現政権は2020年代中に1500円に引き上げる方針を掲げている。経済成長のためには賃上げが必要であり、最低賃金にその役割の一端を担ってもらうと考えられているようである。
また労働研究分野で権威のある「日本労働研究雑誌」が最近、最低賃金を特集しているが、それを読んで「アレ?」と思ったことがある。それは…
筆者:学習院大学 名誉教授 今野 浩一郎
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令和7年1月13日第3480号5面 掲載