【労働移動を前提とした競業避止と情報漏洩対策】最終回 業務委託・出向・派遣 取引先の監査実施を 開示する情報は最低限に/岡本 直也

2025.01.23 【労働新聞】
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クラウドで大規模な漏洩

 近年、業務委託先から情報が漏洩する事案が増加している。たとえば、直近では大手損害保険会社の業務委託先が不正アクセスを受け、個人情報が漏洩するという事案が発生した。大企業である大手損害保険会社よりも業務委託先の方が攻撃しやすいと判断されて狙われた可能性がある。

 また、昨年3月には、社会保険労務士が利用するクラウド業務システムにおいて情報漏洩事案が発生した。漏洩した情報は、社会保険労務士が取得した情報であったため、顧問先事業所の従業員の氏名、生年月日、性別、住所、基礎年金番号、雇用保険被保険者番号、マイナンバーなど、重要な個人情報が含まれていた。個人情報保護委員会によると、当該システムは約57万もの管理事業所が利用し、管理する個人情報の数は最大約2242万人分であったとされている。

 業務委託をする場合に注意が必要な理由は、個人情報保護法25条において、「個人情報取扱事業者は、個人データの取扱いの全部又は一部を委託する場合は、その取扱いを委託された個人データの安全管理が図られるよう、…

筆者:弁護士法人岡本 岡本政明法律事務所 代表弁護士 岡本 直也

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令和7年1月27日第3482号6面 掲載
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