【髙井伸夫弁護士の愚考閑話録】第6回 同一労働同一賃金 法文化で成果型拡大 求められる公正システム
2015.06.22
【労働新聞】
世の中の不公平の最たるものは、同等の仕事をして同じような成果を上げながら一方が他方より低い評価を受け、低い賃金しか得られないことではないだろうか。これは、労働の場面における人間としての尊厳に係る問題ともいえるであろう。
正規社員と非正規社員との格差問題を考えるとき、私はILOが提唱する「ディーセントワーク」(働きがいのある人間らしい仕事)という言葉を思い起こす。社会的存在である人間は、深層心理で他者から評価されることを願う習性を持っている。…
筆者:髙井・岡芹法律事務所 弁護士 髙井 伸夫
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平成27年6月22日第3022号7面 掲載