【人的資本経営期のHR用語集】第117回 求める人材像 昨今は採用仕様に 育成の到達点から変質/木谷 宏

2025.02.20 【労働新聞】
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まじめさを重視が多数

 「求める人材像」とは従業員に期待する姿を意味し、経営理念を体現する人材の特性・能力・経験などを具体的に示した各社固有の概念である。現時点での状態よりも到達すべき(めざすべき)姿を提示するものであり、日々の業務と経験を通じて実現する中長期的な性格を持つ。つまり求める人材像とは、企業にとって人材育成の中核概念であり、個人にとってはその組織におけるキャリア開発の目標となる。

 従来の人事管理論においても、経営理念、人事戦略、人材育成との関連からその重要性が語られてきた。しかし昨今では様相が大きく異なっている。求める人材像は企業にとって“採用したい具体的なスペック”となり、学生を中心とする求職者にとっては“採用されるために演じるキャラ”へと変質している。

 この背景には、人手不足に伴う新卒採用競争の激化と転職の増加がある。企業が求める人材像に関する調査結果では、…

筆者:県立広島大学大学院 経営管理研究科 教授 木谷 宏

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令和7年2月24日第3486号12面 掲載
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