【安全衛生眺めてみれば】第29回 普遍的な「安全第一運動」
2025.02.26
【安全スタッフ】
4月になると、新入社員研修が始まります。最近の新入社員は、実に礼儀正しく真剣な面持ちでこちらを見つめてきます。このなかから将来企業を引っ張る幹部が出てきて、企業だけでなく社会全体の指導者として世の中を改造していくことになるのだろうと思うと、実に粛然とした気持ちになります。この人々が指導者になっているであろう未来には、私はこの世にはもういないかもしれません。しかもその世界は、今まで私が経験してきた社会とは、科学技術も社会組織も大きく異なっているでしょう。ましてや安全衛生対策も様変わりしているでしょうし、私の持つ古い知識を未来の指導者たちに向かって刷り込んでいいものかどうか、気後れがします。
しかし一方、一世紀以上も前にアメリカで始まった「安全第一運動」は、いまもその輝きを失っていないですし、これからさらに一層その輝きを増していってほしいと思います。それは…
執筆:一般社団法人 労務安全監査センター 代表理事 東内 一明
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2025年3月1日第2469号 掲載