【送検事例】溶接の火花を点火源に接近させ
2025.03.11
【安全スタッフ】
兵庫・但馬労働基準監督署は、アーク溶接の火花を火気の点火源に接近させたとして、金属製品製造業の会社と工場長を安衛法違反で神戸地検に書類送検した。労働者が引火性のあるキシレンなどを含有する防錆剤の塗装作業を行っていた。その箇所に蓋をしてアーク溶接をしていたが、火花が防錆剤の蒸気に引火して爆発が発生。爆発で飛ばされた労働者が床に落下し、骨折する災害が起きている。(R7・1・28)
事件の概要
事故は令和6年10月16日、金属製品製造業の会社の工場で発生。労働者が引火性のあるキシレンなどを含有する防錆剤の塗装作業をしていた。その箇所に蓋をして、約2時間半後に蓋を溶接するためにアーク溶接作業を行ったが、火花が防錆剤の蒸気に引火し、爆発災害が起きた。爆発の衝撃により、溶接作業をしていた労働者が約1mの高さまで飛ばされ、そのまま床に落下し、骨折などの重症を負った。
安衛法で引火性の物を取り扱う場合は、…
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2025年3月15日第2470号 掲載