【50人未満事業場 安全衛生基本のキ】第10回 清掃業の墜落対策 天板またがず立たず 脚立のルールを定期教育/野口 紀央
2025.03.13
【労働新聞】
“危険”との認識薄く注意が必要
今号では、第三次産業の清掃・と畜業における「転落・墜落」と「はさまれ・巻き込まれ」の労働災害を取り上げる。
これらの型の死亡災害は、建設業や製造業で多く発生している。だが、死傷災害となると第三次産業の件数がめだつ。令和6年の災害発生状況(速報)をみると、第三次産業での「転落・墜落」は6997件に上り、全産業のうちワーストだった。「はさまれ・巻き込まれ」は3193件で、製造業の次に多かった。腰痛の発症などと異なり、発災すれば死亡事故にもつながりかねないので、手を抜かずに対策を講じたい。
「転落・墜落」では、2階以上に設置された窓を掃除する際などの高所作業中に落下や、…
筆者:社会保険労務士野口紀央スマートオフィス 代表 野口 紀央
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令和7年3月17日第3489号10面 掲載