【ぶれい考】部下を「同志」に育てる/堀内 麻祐子
2025.03.20
【労働新聞】
チーム作りと人材育成がとても上手な社員が数人いる。ただ、最初から上手かったわけではない。大事にしていた部下に辞められた、頑張り過ぎて疲れ果て休職した、何年間も迷い悩んで退職を考えていた、そんな社員たちである。私としてはハラハラとしながら、何とか上手くいくように、何とか元気になるように、そしていつかやりがいをみつけてくれるようになどと、祈る気持ちで何年も見守っていた。
彼らはそれぞれ個性的でまったく違うタイプであるが、共通している部分がある。それは、物事をはっきりと言い、自分が納得できるまで考え、妥協せず、何かをうやむやに終わらせないところだ。私のように「まっ、いいか」はないのである。
彼らが10年近くさまざまな課題を自分で乗り越え、経験してきたことがやっと自信につながり、…
筆者:㈱センショー 代表取締役 堀内 麻祐子
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令和7年3月24日第3490号4面 掲載