【さらば問題行動 就業規則の作成&運用】第8回 就職口コミサイトへの書き込み防止 入社時に誓約書取る 「給与など漏洩しない」と/原 英彰
2025.03.20
【労働新聞】
忠実義務として条文を盛り込む
最近では、居酒屋1つ探すのでも口コミサイトで評価を確認するが、人生の一大事である就職活動ではなおさら、求職者は少しでも評判の高い企業に就職しようとし、「ブラック企業」を回避すべく、外部就職情報サイトやSNSを活用して情報収集を図る。そこに書き込まれている口コミは、匿名の在職者や退職者が記入しているわけであるが、匿名であるがゆえに、会社や上司への意趣返しで虚偽の労働条件や労働環境を記載し、会社に「ブラック企業」のレッテルを貼る行為が行われることがある。
求職者には少ない情報のなかから真贋を見極める余裕はなく、「ここはやめておこう」と思ってしまうであろうから、昨今ただでさえ困難な採用活動において、このような書き込みは致命的なレピュテーションリスクとなりかねないのである。
そこで、今回は従業員によるこのような書き込みを防止する工夫を検討する。
そもそも、その会社の従業員でなくとも、ネット掲示板などで会社の名誉・信用を毀損する行為を行うことが民事上、刑事上の違法行為となり得ることは言うまでもない。しかし、民事上、刑事上の措置を…
筆者:H2法律事務所 弁護士 原 英彰
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令和7年3月24日第3490号6面 掲載