【50人未満事業場 安全衛生基本のキ】第11回 激突されなど 視界不良の改善を 4S徹底し障害物は撤去/野口 紀央
2025.03.20
【労働新聞】
角にミラー置き台車と接触回避
今回は、第三次産業でめだつ「激突」(人が主体となって静止物または動いている物に当たった場合をいう)および「激突され」(物が主体となって人に当たったケースを指す)などの災害について、対策を紹介したい。
令和6年の労働災害発生状況(速報)によれば、第三次産業の全労災発生件数のうち激突・激突されは8%を占めている。とくに小売業と社会福祉施設では、それぞれ全体の22%、20%を占めている。たとえば、スーパーマーケットやドラッグストアはバックヤードが狭く、商品を無理やり棚に押し込みがちだ。社会福祉施設では、車椅子を押している従業員が利用者に気を取られ、周囲への注意が疎かになってしまうケースもある。その結果、事故事例としては、通路などにおいて、視界不良が原因となり、人や台車などの物とぶつかってしまう場合が多い。
対策例として、通路などの曲がり角に…
筆者:社会保険労務士野口紀央スマートオフィス 代表 野口 紀央
この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
令和7年3月24日第3490号10面 掲載