【イラストで学ぶ身近なリスクと対策】第61回 はしご道の不適正設備の災害②

2025.03.27 【安全スタッフ】
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1.はじめに

 春暖の候、春風駘蕩(しゅんぷうたいとう:春の風がのどかに吹くさま)、穏やかな日が続く季節となりました。東日本大震災直後〔平成23(2011)年4月1日〕に始まった当連載は今回で15年目になります。今回も前回に引き続き同じテーマです。

2.固定はしごに関わる災害2事例

【固定はしごの作業環境】当事業所のA工場は高度成長期の昭和35年建設で、海に近いため、固定はしごを含む鉄製の物は塩害で腐食が著しく進行していた。工場は主力A工場(前回の災害事例)とB工場がある。A工場は幅25m・奥行き50m・棟高22m・軒高25mで、3基の天井クレーン〔*1〕を設置。

〔*1〕クラブトロリ式天井クレーンは、主巻き50tつり・副巻き10tつりで、ガーダーのスパン22m・ガーダー上部の高さ20m・トロリ上部の高さ22m・ランウェイ〔*2〕の高さ17.5m。左右のランウェイの両端には昇降用の固定はしご〔*3〕が設置してある。
〔*2〕ランウェイの壁面側には、墜落阻止装置のマンセーフシステムの親綱ワイヤ〔直径9mm〕が設置してある。
〔*3〕昭和35年設置のランウェイ下流側の固定はしごは中間に踏だながなく、背もたれもない。昭和40年設置のランウェイ上流側の固定はしごは中間に踏だながあり、背もたれもある。

【災害1・2:B工場の作業環境】B工場は昭和50年建設。高さ8.5mに踏だな〔*4〕があり、2列の固定はしご〔*5〕(以下、はしご)には背もたれがある。左右のはしごには、上部に長さ10mの安全ブロックが設置してある。

〔*4〕幅1m・長さ2.5mで、…

執筆:中野労働安全コンサルタント事務所 所長 中災防安全衛生エキスパート 中野 洋一

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2025年4月1日第2471号 掲載
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