【安全衛生眺めてみれば】第31回 安全活動のパラドックス
2025.03.27
【安全スタッフ】
「必死になって安全対策に邁進し、その結果、大幅な災害件数の減少を続け、ようやくここまで来たと安心し始めたときに、災害が増加傾向に転じたり、それまでなかった重大災害が発生したりする」という現象を見ることがあります。私はこれを「安全活動のパラドックス」と答えます。というのは、担当の人は、「今までやってきたことに何か間違いがあったのではないか」という思いにさいなまれ、極端な場合は、「減少してきたのは偶然のことだったのではないか」とそれまでの安全活動がムダだったかのように思われたりするからです。
もちろん大いに悩み、活動を点検し不具合を見つけたら修復するということは、とても大事なことだと思います。しかし、…
執筆:一般社団法人 労務安全監査センター 代表理事 東内 一明
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2025年4月1日第2471号 掲載