【70歳就業時代到来! 高齢者の労務管理】第15回 労働時間の設定 あえて属人化検討を 裁量高まり働き方柔軟に/川嶋 英明
2025.04.17
【労働新聞】
弾力化によってわ寄せ発生も
高齢者の労働時間をどう設定するか、というのは会社にとって悩ましい問題だ。
会社側が定年再雇用を機に高齢者の労働時間を減らして賃金を引き下げようとしたときに、高齢者側がもっと働きたい、賃金を減らされたくないと思っている場合、労使間で対立が発生する。
これは逆もまた然りで、健康面や体力面、ライフスタイルなどから、労働者側が労働時間を減らしたい一方で、会社側が、高齢者の労働時間が短くなると業務が回っていかないので、再雇用後もこれまでどおり働いてもらいたい、と考えていると、両者で歩み寄りが必要となる。
このように、交渉の場で利害の不一致が発生した場合、会社の方針を土台にして両者の妥協点を探ることになることは前回でも述べたとおりだが、今回は、高齢者の労働時間に関してもう少し掘り下げてみる。
まず、厚生労働省はリーフレットなどで、高齢者の労働時間に関して、…
筆者:社会保険労務士川嶋事務所 代表 川嶋 英明
この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
令和7年4月28日第3494号13面 掲載