【今週の注目資料】働くシニア世代、支える中小企業(日本政策金融公庫)
2017.08.25
【労働新聞】
5割が生活費のために
中小企業で働く60~64歳の就業者515人に働く理由を尋ねたところ(5つまで回答)、1位は「生活費や扶養費・教育費に充てる」で、回答割合は52.0%だった。以下、「老後や将来に備える」13.4%、「住宅ローンや借金の返済」10.9%が続く。一方、65~70歳412人に聞くと、1、2位は変わらないものの、3位に「健康のため、頭や身体を動かすため」11.4%が入った。
働く意欲については、「働く意欲があるし、働く必要もある」が60~64歳、65~70歳の順に55.9%、49.0%、「進んで働きたいわけではないが、働く必要がある」が29.7%、20.6%だった。
60~64歳の就業者に関して、定年前後で仕事のやりがい・喜びがどう変化したかをみると、定年前について最も多かったのは「自分の業績が給料に反映する・昇給する」の33.8%で、次いで「顧客に喜ばれる」30.9%、「会社の業績が上がる」28.0%だった。定年後は、「顧客に喜ばれる」26.0%が一番多く、以下「培った能力が活かせる」24.0%、「自分の納得がいく仕事ができる」16.8%となり、働く意欲に変化がみられた。
この連載を見る:
平成29年8月28日第3126号4面 掲載