【組織の内部成長を促す目標設定】第18回 有効で能率的な組織 経済的成果が最優先 見返りで報酬・満足実現/菊谷 寛之
2015.11.09
【労働新聞】
存続にかかわる重大事
第16回でも触れたが、バーナードは、組織が存続するためには、組織の「有効性」または「能率」のいずれかをメンバーが認識していることが重要であり、組織の寿命が長くなると、その両方がますます必要になると断言した(『経営者の役割』)。
組織の生命力の源はメンバーの貢献意欲にあり、この意欲には目的が遂行されるという有効性の信念が必要である。目的が達成されそうにもないと思われれば、貢献意欲は消滅し、やがてその組織は成り立たなくなる。
所属する組織の活動が社会的に有効かどうかという認識は、一人ひとりの貢献意欲だけでなく、組織の存続にもかかわる重大事である。たとえば、…
筆者:㈱プライムコンサルタント 代表 菊谷 寛之
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平成27年11月9日第3040号13面 掲載