【組織の内部成長を促す目標設定】第22回 経営目標への参画と貢献(1) 戦略から育成まで マネジメントは5段階で/菊谷 寛之
2015.12.14
【労働新聞】
企業の目的は一つだけ
最後の3回は、企業の目的と目標への参画というテーマについて考えてみたい。
企業の目的に関しては、ドラッカーの有名な定義がある。
「企業は社会の機関であり、その目的は社会にある。企業の目的として有効な定義は一つしかない。すなわち顧客の創造である」(『現代の経営』)。
一方、『ザ・ゴール』の著者エリヤフ・ゴールドラットは、企業の真の目的は「現在そして将来にわたって、より多くの利益を上げ続けること」と定義した。
利益の追求というだけなら、誰もがいうことだが、ゴールドラットの功績は、個々の企業のゴールに向かう活動を阻む「制約」(ボトルネック)というものの存在を指摘し、それにどう対処すればいいかという制約条件理論(TOC)の画期的な考え方を世に広めたことである。…
筆者:㈱プライムコンサルタント 代表 菊谷 寛之
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平成27年12月14日第3044号13面 掲載