【“制約社員”の活躍レシピ!!】第9回 高齢者という制約社員(中)/木谷 宏
2017.09.01
【労働新聞】
前回その必要性を述べた“守りの高齢者雇用”から“攻めの高齢者雇用”への切替えについて考察を深める今回、一定条件で高齢者の能力は伸びることや、地域活性化のためにも不可欠なことが事例的に語られる。個人―企業―地域をつないだ政策も現に存在し、ポストを離れた高齢者向けの社内公募制の事例も参考になるとしている。
能力は伸びる前提で 地域を雇用支援の場に
守りから攻めへ”3視点”
「守りの高齢者雇用(福祉的雇用)」から「攻めの高齢者雇用(戦略的雇用)」へ転じる必要性を述べたが、このことを3つの点から事例を交えながら考察してみたい。「高齢者の能力開発」と「高齢者雇用による地域活性化」、そして「高齢者のポスト離脱」である。
1 高齢者の能力開発
高齢者は必ずしも全員が目一杯働くわけではない。もちろん個人による違いはあるが、企業にとって、今まで蓄積した能力や人脈の貯金で仕事をするのではなく、さらに成長して欲しいという考え方もあり得る。果たして高齢者の能力は高まるのであろうか。1つの考え方は、…
筆者:県立広島大学 経営専門職大学院 教授 木谷 宏
この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
平成29年9月4日第3127号11面 掲載