【完全許可制時代の派遣実務と同一賃金法】派遣法⑰ 契約終了時の注意点(2)/岸田 鑑彦
2016.05.16
【労働新聞】
みなし適用後の備えを 派遣期間中に無期転換も
雇止めは個々の判断に
派遣契約の終了と関連して今後トラブルが予想されるのは、①労働契約申込みみなしにより、派遣先と派遣労働者との間で労働契約が成立した後の「派遣先による雇止め」の場面、②労働契約法第18条1項のいわゆる無期転換ルールにより、無期労働契約に転換した後の「派遣元による契約解消」の場面、③無期転換により無期労働契約に転換した後、労働契約申込みみなしにより派遣先との間で無期労働契約が成立した後の「派遣先による契約解消」の場面である。
特に無期転換ルールに関しては、平成30年4月1日以降、無期転換社員が順次発生することになるため、現時点で対応を検討しておく必要がある。…
筆者:狩野・岡・向井法律事務所 弁護士 岸田 鑑彦
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平成28年5月16日第3064号4面 掲載