【ぶれい考】中国に遅れる日本のIT/横田 響子
2016.04.25
【労働新聞】
先日、北京を約1年ぶりに訪問した。夫が中国勤務になり丸7年、中華料理に少し詳しくなるとともに、IT環境のすさまじい変化と、人の順応の速さを感じずにはいられない。
日本との違いは、技術導入のタイミングと規制対応だ。早すぎた日本の技術導入が、却って進化を遅らせている面もある。たとえば、タクシーのカーナビ機能はスマートフォンが当たり前。カーナビ普及前にスマホが発達し、年配の運転手も有効利用している。日本では白タクや民泊などシェアリングエコノミーの是非が規制で問われるが、中国では最近、白タク容認に動いた。
他にここ1年で急速な発達を感じたのは出前・宅配サービスだ。…
筆者:コラボラボ 代表取締役 横田 響子
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平成28年4月25日第3062号5面 掲載