【ぶれい考】労働運動の源流を辿ると/木村 裕士
2016.10.24
【労働新聞】
連合は18の大学に寄附講座を開設し、目下準備中の大学もある。社会に出る前の学生たちに、働く者の権利や労働組合の意義を学んでもらう機会を増やしたい、そんな思いから、出来得れば47都道府県に最低1つ開きたいと考えている。
筆者も講義の前に勉強するのだが、労働運動の源流までさかのぼっていると、いつの間にかその歴史の面白さにはまってしまう。アメリカに職を求めて労働者として渡った高野房太郎や城常太郎らが職工義友会をつくり、高野はアメリカ労働総同盟(AFL)ゴンパース会長の知遇を得て、AFLの日本担当オルグに任命される。帰国した高野らは日本でも職工義友会を結成し、労働組合期成会へと発展させる。これが日本初の労働組合といわれるが、治安警察法ができて弾圧され、4年で解散してしまう。…
筆者:連合 副事務局長 木村 裕士
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平成28年10月24日第3085号5面 掲載