【ぶれい考】「働き方改革」政策について/土田 道夫
2016.12.05
【労働新聞】
私の担当も、いよいよ最終回である。本欄では、最近の労働立法政策についてもコメントしてきた。①同一労働同一賃金の原則、②長時間労働の是正、③解雇の金銭解決などである。最終回では、これら課題を包括する「働き方改革」政策のあり方について述べておきたい。
私は、「働き方改革」の政策については優先順位を設けるべきだと思う。政府の「働き方改革実現会議」は、①②を含めて1点の課題を掲げたが、ここでも優先順位が必要である。そして、優先順位を決める基準は、国民的コンセンサスの有無、労使間合意の有無、および当該政策によって守ろうとする価値の重要性という3つの基準に求めるべきだと考える。…
筆者:同志社大学法学部・法学研究科 教授 土田 道夫
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平成28年12月5日第3091号5面 掲載