【成功する!新卒採用の秘訣】第4回 新人に教えるべきこと 育みたい「帰属意識」 SNS発信の事件防止にも/本多 夏帆
2016.02.01
【労働新聞】
理由をセットで指導
これまで、新入社員の教育方法について述べてきたが、今回は教育編の最終回として「何を、どのように」教えるかを考えていきたい。
まず、ビジネスマナーを教える企業は多いだろう。この時注意したいのは、必ず理由をセットにして伝えるということだ。たとえば挨拶は大事だというが、なぜ大事か。コミュニケーションの始まりであること、相手の存在を承認することなど様ざまな意味はあるが、挨拶が癖付いていない人の場合、大切さを理解していないと積極的に取り組む姿勢が望めなくなってしまう。いわれたから挨拶するという、形だけのものになりがちだ。
一方で、新入社員を取り巻く環境にも注意したい。「業務効率を上げる・ミスを減らすために整理整頓をしましょう」などといっても、周囲に机の上が散らかっている上司がいたら、元も子もない。挨拶をしない上司も同様である。マナーは仕事の基本という以上、会社全体でできている必要がある。…
筆者:Office Breath 代表・行政書士 本多 夏帆
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平成28年2月1日第3051号10面 掲載