【落語家柳家小満ん ちょっと一席風流噺】第1回 初午の習わし
2016.02.01
【労働新聞】
初午の祠ともりぬ雨の中(芥川龍之介)
初午は2月最初の午の日で、稲荷神社の祭礼だが、その謂われは和銅四年(711)2月7日の初午の日に、帰化豪族秦氏の鎮守神として、稲荷山に鎮座されたからである。稲荷の語源は稲生のようだが、平安時代には空海の興した真言宗と結び朝野の尊崇を集め、朝廷からの神位も正一位に昇進をした。
その後の稲荷は商業神にまで性格を拡大し、稲荷神社の数は全国に広がり、江戸では1町ごとに3~5社はあり、ほとんどの武家屋敷でも屋敷神として祭ってあったようだ。…
筆者:落語家 柳家小満ん
この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
平成28年2月1日第3051号7面 掲載