【落語家柳家小満ん ちょっと一席風流噺】第3回 甘酒と白酒
2016.02.15
【労働新聞】
朧夜の白酒売りの名残かな(支考)
歌舞伎の『助六』や『乗合船』で見る「白酒売り」の姿は雅で華やかであるが、この句から察しても、実際の白酒売りは様子が良かったようだ。
白酒の紐の如くにつがれけり(虚子)
白酒は雛壇に供えることで知られているが、本来は3月の邪気払いであったようだ。もち米を蒸し、麹、焼酎、清酒を加えて掻き混ぜ、…
筆者:落語家 柳家小満ん
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平成28年2月15日第3053号7面 掲載