【落語家柳家小満ん ちょっと一席風流噺】第9回 灌仏会
2016.04.04
【労働新聞】
<如月は寝て卯月は立ち給ふ>
2月15日は涅槃会で釈迦の入滅した日で、4月8日は釈迦誕生の灌仏会だ。
仏陀・釈迦牟尼の誕生は紀元前5、6世紀頃とされており、インドとネパールの国境辺りにあったカピラ国の王妃・摩耶夫人がお産のために生家へ帰る途中、ルンビニーの花園で休憩中に、風にゆれる無憂樹の花の小枝を手折ろうとして、にわかに陣痛に襲われ産み落としたという。更なる逸話としては、釈迦は摩耶夫人の右の脇腹から誕生し、すぐに7歩あるいて天地を指さして「天上天下唯我独尊」と唱えたとされる。…
筆者:落語家 柳家小満ん
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平成28年4月4日第3059号7面 掲載