【落語家柳家小満ん ちょっと一席風流噺】第13回 道灌
2016.05.02
【労働新聞】
寄席の前座噺の代表格が『道灌』である。
あたしの最初の師匠8代目桂文楽の前座の頃の綽名は「道灌屋さん」だったという。それというのは、前座になって1年程は『道灌』しか教えてもらえなかったそうだが、ある晩大雪で出演者が間に合わなくなり、高座に穴があいて前座が再び上がることになった。仕方なくまた『道灌』を演って下りてくると暫くして再度穴があき都合3回『道灌』を演る羽目になり、泣きたい思いで下りて来た処…
筆者:落語家 柳家小満ん
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平成28年5月2日第3063号7面 掲載