【落語家柳家小満ん ちょっと一席風流噺】第29回 桂男
2016.09.26
【労働新聞】
秋くれば世界の人にほめらるる桂男や月の全盛(子子孫彦)
この狂歌の狂名、子子孫彦は(このこのまごひこ)と読む。桂男は想像上の月に住む人物で、月そのものを指すこともあり、美男子の例えにも用いられた。この狂歌では、別世界(吉原)の人から褒めそやされた桂男が、月の紋日(もんび)の吉原へ誘い出されたようだ。…
筆者:落語家 柳家小満ん
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平成28年9月26日第3082号7面 掲載